入れ歯の「におい」や「ぬるぬる」の原因は?正しい洗浄方法とカンジダ菌対策
- 2025年12月14日
- 入れ歯

皆さま、「なんだか入れ歯から嫌なにおいがする」「朝起きると入れ歯がぬるぬるしている」といったお悩みはありませんか?
入れ歯を使用されている方にとって、口臭やにおいは非常にデリケートな問題です。しかし、このにおいやぬるぬるを単なる汚れだと軽視し、正しい洗浄方法を知らないまま自己流のお手入れを続けていると、口腔内の健康を大きく損なうリスクがあります。
入れ歯のぬるぬるやにおいの正体は、ほとんどの場合、細菌やカンジダ菌といった微生物の塊、つまりバイオフィルムです。
伊丹とく歯科は、入れ歯の作成が得意なだけでなく、作成後のメンテナンスや清潔を保つ秘訣についても専門的な知識と製品で患者様をサポートしています。この記事では、入れ歯のにおいの原因を徹底解説し、カンジダ菌対策も含めた正しい洗浄方法をご紹介します。
Contents
入れ歯のにおいとぬるぬるの原因を特定する
入れ歯のにおいとぬるぬるが発生する主な原因は、不適切な洗浄方法による細菌の増殖と、入れ歯の素材の特性にあります。
においとぬるぬるの原因
入れ歯の表面や裏側は、食後の食べかすや、お口の中の唾液に含まれるタンパク質が付着しやすく、天然の歯よりもプラーク(歯垢)が溜まりやすい環境です。
このプラークが時間とともに微生物の集合体となり、頑固な膜を形成します。
これがバイオフィルムであり、入れ歯のぬるぬるした感触の正体です。
この膜の中で細菌が食べかすを分解・発酵する際に発生するガスが、不快なにおいや口臭の主な原因となります。
口腔内には常在菌としてカンジダ菌という真菌が存在します。
入れ歯の裏側や、入れ歯が当たる粘膜との間にカンジダ菌が繁殖すると、独特なカビのようなにおいを発することがあります。
さらに、カンジダ菌が原因で義歯性口内炎という、痛みを伴う赤い炎症を引き起こすリスクもあります。
入れ歯を外さずに寝ている方や、清掃が不十分な方に特に見られやすい症状です。
保険診療で使われる入れ歯の多くは、レジン(プラスチック)でできています。
このレジンは肉眼では見えないほどの細かい傷がつきやすく、その傷の中に細菌やカンジダ菌が入り込んで繁殖し、においを発生させます。
また、不適切な洗浄方法(例えば、研磨剤入りの歯磨き粉の使用)によっても傷が増え、においがより強くなるという悪循環を招きます。
やってはいけないお手入れ方法
・一般の歯磨き粉で磨く:研磨剤が入れ歯に傷をつけ、かえって汚れを溜め込みやすくします。
・熱湯に浸ける:入れ歯の素材が変形し、合わなくなるリスクがあります。
・乾燥したまま放置する:入れ歯が乾燥するとひび割れや変形のリスクがあるだけでなく、素材に付着した細菌が死滅せずに残ることもあります。
これらの原因と間違った方法を理解し、正しい洗浄方法に切り替えることが、においとぬるぬるを根本から解決する第一歩となります。
伊丹とく歯科が推奨する正しい洗浄方法と当院の強み

伊丹とく歯科では、入れ歯の作成が得意なだけでなく、患者さまが作製後も快適に入れ歯を使っていただけるよう、徹底したメンテナンス指導と高品質なケア製品をご提案しています。
プロが教える「正しい洗浄方法」の3ステップ
毎食後、流水下で入れ歯専用ブラシを使って優しく磨きます。
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ぬるぬるの原因となるバイオフィルムは、洗浄剤に浸けるだけでは完全に落ちません。
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ブラシの毛先が届きにくい入れ歯の裏側や、バネ(クラスプ)の周りを特に丁寧に磨き、食べかすを徹底的に除去します。
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この時、一般の歯磨き粉は絶対に使わないでください
ブラッシングで落としきれない細菌を化学的に除去するため、一日に一度は専用の義歯洗浄剤に浸け置きします。
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カンジダ菌は非常にしつこく、ブラッシングだけでは除去が困難です。
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洗浄剤は、高い除菌効果と、カンジダ菌対策に特化したものを選ぶことが重要です。
就寝時は必ず入れ歯を外し、歯茎や粘膜を休ませてください。
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入れ歯を外した後は、乾燥を防ぐため、専用の保管ケースに洗浄剤を溶かした水、または水道水に浸して保管します。
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外すことでカンジダ菌の繁殖を抑え、義歯性口内炎を予防しやすくなります。
伊丹とく歯科のケアサポートの強み
市販の洗浄剤ではカンジダ菌や頑固なにおいの原因菌を完全に除去できないことがあります。
当院では、歯科専売の義歯洗浄剤を取り扱っており、一般販売品よりも強力な除菌力と、入れ歯を傷つけにくい成分でできています。
患者さまの入れ歯の素材や、ぬるぬる・においの程度に合わせて最適な洗浄剤をご提案し、正しい洗浄方法をきめ細やかに指導いたします。
2. 入れ歯と粘膜の「Wクリーニング」
入れ歯本体だけでなく、伊丹とく歯科では定期検診時に、入れ歯を外したお口の中の粘膜(歯茎や舌)の状態を専門的にチェックし、適切なホームケア(セルフクリーニング)の指導を行います。
カンジダ菌や細菌は入れ歯だけでなく粘膜にも付着しているため、入れ歯と粘膜の両方を清潔に保つための専門的なアドバイスで、口臭や口内炎のリスクを根本から抑え込みます。
入れ歯の作成が得意な当院だからこそできる、入れ歯と口腔内の状態を総合的にチェックするプロのサポートにご期待ください。
入れ歯のにおいに関するよくある質問

Q. 「水洗いだけではダメですか?入れ歯洗浄剤は必ず必要ですか?」
A. 残念ながら水洗いだけでは、ぬるぬるの正体であるバイオフィルムやカンジダ菌などの微生物を完全に落とすことはできません。特ににおいの原因菌は、ブラシだけでは届かない入れ歯の微細な穴に入り込んでいます。そのため、化学的に殺菌・漂白する専用の義歯洗浄剤は正しい洗浄方法に不可欠です。伊丹とく歯科では、患者さまに最適な洗浄剤をご提案しています。
Q. 「入れ歯をつけたまま寝てしまうと、どんなリスクがありますか?」
A. 入れ歯をつけたまま寝ると、唾液の量が減るため、口腔内の自浄作用が低下し、細菌やカンジダ菌が大量に繁殖してしまいます。これが翌朝の強いにおいやぬるぬるの原因です。さらに、粘膜が圧迫され続けるため、義歯性口内炎や、将来的な顎の骨の吸収を早めるリスクもあります。特別な指示がない限り、就寝時は必ず外してください。
Q. 「入れ歯が合わないことがにおいの原因になることはありますか?」
A. はい、大いに関係があります。合わない入れ歯は、入れ歯と歯茎の間に大きな隙間ができやすく、そこに食べかすや唾液が溜まり、においの原因菌が繁殖しやすくなります。伊丹とく歯科は入れ歯の作成が得意ですので、においが続く場合は、洗浄方法だけでなく、入れ歯の適合もチェックさせてください。
まとめ:伊丹市で清潔と快適な入れ歯生活を

入れ歯のにおいやぬるぬるは、単なる不快な症状ではなく、カンジダ菌などによる口腔内の衛生状態悪化のサインです。正しい洗浄方法を実践し、清潔を保つことは、口臭を防ぐだけでなく、義歯性口内炎などのリスクからお口を守る重要な秘訣となります。
伊丹とく歯科は、兵庫県伊丹市で、入れ歯の作成が得意な知識と技術を活かし、患者さまの入れ歯の適合を精密に診断いたします。さらに、歯科専売の義歯洗浄剤を用いた正しい洗浄方法の指導と、定期的なプロによるクリーニングで、においの原因を根本から取り除きます。
入れ歯に関するにおいやぬるぬるといったお悩みは、決して恥ずかしいことではありません。快適で自信の持てる入れ歯生活のために、私たち専門家にご相談ください。
正しい洗浄方法を身につけて、伊丹市で健やかで美味しい毎日を送りましょう。
ご予約はお電話またはWeb予約にて承っております。
当院は伊丹市にございますが、尼崎市からも多くの患者様にお越しいただいております。
ご予約はお電話またはウェブサイトから承っております。皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
ページ監修医師
徳田進之介

兵庫県伊丹市・新伊丹駅から徒歩3分の「伊丹とく歯科」院長。
患者様一人ひとりに寄り添い、納得いただけるまで丁寧に説明し、高品質な治療を提供することを大切にしています。
特に 「しっかり噛める」「長く快適に使える」 義歯治療や、見た目の美しさと機能を両立した審美歯科 に力を入れています。既製品では満足できない方、ワンランク上の精密な治療を求める方に、最適な選択肢をご提案いたします。
「本当に自分に合う治療を受けたい」
そんな方のための歯科医院を目指しています。
医院情報

伊丹とく歯科
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