【むし歯のメインテナンス】伊丹市の歯科医が解説 治療後にむし歯リスクが高くなる理由とは?
- 2024年1月3日
- 定期メインテナンス
みなさん、こんにちは。伊丹市の歯医者、伊丹とく歯科院長の徳田です。
これまで4回にわけて「歯科治療後のメインテナンス」についてお話ししてきましたが、5回目の今回が最後になります。
最後のテーマは『むし歯治療後のメインテナンス』についてです。
むし歯は歯医者さんで治療したら「おしまい」と思っている方も少なくありません。しかし、歯は一度むし歯で削ってしまうと、治療前よりもむし歯リスクが高くなってしまいます。
したがって、むし歯治療後はこれまで以上にセルフケアを徹底することにくわえ、治療が終わっても定期的に歯科医院を受診し、メインテナンスを受けることが肝心です。
むし歯治療後の
メインテナンスの重要性
むし歯になった歯の一生
上の図は、健康な歯に小さなむし歯ができたのちに、その歯がどのような運命をたどるかを示したものです。
一般に、むし歯治療をした歯は約5年おきに治療のやり直し(再治療)が必要となり、それが6回ほど繰り返されると抜歯になる可能性が高くなるといわれています。
私たちは普段、むし歯を「治す」「治療する」と言いますが、歯は一度でも歯質が失われると元の健康な状態に戻すことはできません。治療するといっても、それはむし歯になった部分を削って、削った部分を人工物(詰め物)で補っているだけに過ぎないのです。
そのため、一度でも削って詰め物を入れた歯は、次に詰め物の周りからむし歯になり、「削って詰める(被せる)」という治療が繰り返されていきます。
そうするうちに歯質が徐々に失われ、やがて神経も残せなくなり、寿命を迎えてしまうわけです。
治療した歯は治療前よりもむし歯になりやすい!?
むし歯治療で削った歯は、削る前よりもむし歯になるリスクが高くなります。
皮ふや骨のような再生能力を持っていない歯は、削った部分をプラスチックや金属、セラミックなどで補って見た目や噛む機能を回復させるしか方法がありません。しかし、これらの人工物をどんなに精巧に作っても、歯と人工物の間には「境い目(さかいめ)」ができてしまいます。
その境い目には、肉眼では確認できないレベルで小さなすき間や段差が生じています。このすき間や段差が新たな細菌の温床となり、むし歯を発生させやすくしてしまうわけです。
また、はじめはピッタリ入っていた詰め物や被せ物も、長く使っているうちに変形や劣化が生じたり、接着剤の効果が弱くなったりしていきます。
以上のように、歯は一度でも削ってしまうと、同じ状態を長く保ち続けることは非常に困難です。したがって、「治療したらおしまい」ではなく、治療が終わってからも歯医者さんで定期的にチェックしてもらいながらメインテナンスを継続していくことが大切です。
伊丹市伊丹とく歯科のむし歯治療後のメインテナンス
- ①現在のお口の状態をチェック
- ②詰め物・被せ物のチェック
(咬耗・摩耗・咬合状態・二次むし歯の有無・支台歯の破折など) - ③セルフケアや食生活のアドバイス
- ④プロフェッショナルケア(歯石取り・歯面清掃)
むし歯治療で詰め物や被せ物を入れると、その歯の周囲には食べカスやプラークがたまりやすくなります。
したがって、伊丹市の伊丹とく歯科ではセルフケアの指導に力を入れ、歯間ブラシやワンタフトブラシの使い方のアドバイスなどを行っていきます。
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むし歯治療後も終わらない! 歯科定期メインテナンスで歯を守ろう
むし歯治療は「悪くなった部分を削って人工物で補う」という修復作業に過ぎません。むしろ詰め物や被せ物が入ることでその部分に汚れがたまりやすくなり、治療前よりもむし歯リスクが高まることは知っておく必要があるでしょう。
むし歯治療後の負のサイクルから歯を守るためには、毎日のセルフケアはもちろのこと、歯科医院での定期的なメインテナンスが必須となります。
伊丹市伊丹とく歯科ではお口の状態や詰め物・被せ物の検査、セルフケアのアドバイス、プロフェッショナルケアなど総合的なアプローチで皆さんの歯の健康をお守りしています。むし歯に関するお悩み・ご相談などお気軽に当院までお問合せください。
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