小児MFTで口呼吸、滑舌、いびきを改善!矯正はいつから始める?
「うちの子、もしかして口呼吸かも?」「滑舌が悪くて、将来が心配…」お子さんの成長を願う親御さんにとって、子どものお口の悩みは尽きませんよね。特に、口呼吸や滑舌の悪さは、放置すると将来の歯並びや健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで今回は、小児歯科医院である当院が、お子さんの口呼吸、滑舌、いびきといったお口の悩みを改善する「小児MFT(口腔筋機能療法)」について、矯正を始めるタイミングと合わせて詳しく解説します。
Contents
小児MFTとは?
小児MFTとは、舌や口周りの筋肉を鍛えることで、お口の機能を改善するトレーニング法です。
具体的には、以下のような効果が期待できます。
- ・ 口呼吸の改善 : 鼻呼吸を促し、口呼吸による悪影響を防ぎます。
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・ 滑舌の改善 : 舌の動きをスムーズにし、発音を改善します。 - ㅤㅤㅤㅤ
・ いびきの改善 : 舌の位置を正し、気道を確保することで、いびきを軽減します。 - ㅤㅤㅤㅤ
・ 不正咬合の予防・改善 : 舌の正しい位置を習得し、歯並びが悪くなるのを防ぎます。
口呼吸は、お口の成長と機能の阻害要因!
お子さんの口呼吸は、単に健康上の問題を引き起こすだけでなく、お口の正常な成長と機能の発達を妨げる要因となります。
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舌の正しい位置の阻害
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本来、舌は上顎に位置し、お口の筋肉とバランスを取りながら成長を促します。
しかし、口呼吸では舌が下がり、このバランスが崩れてしまいます。
その結果、上顎の成長が阻害され、歯並びの悪化につながることがあります。ㅤ
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お口周りの筋肉の発達阻害
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鼻呼吸では、お口周りの筋肉が適切に鍛えられ、正常な発達を促します。
一方、口呼吸ではこれらの筋肉が十分に機能せず、発達が遅れることがあります。
これは、咀嚼や嚥下といったお口の機能の発達にも影響を及ぼします。
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正常な嚥下機能の阻害
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正常な嚥下(食べ物を飲み込む動作)は、舌の正しい位置と、お口周りの筋肉の正しい動きが大切です。
口呼吸は、これらの正常な動きを阻害し、正常な嚥下機能を阻害する可能性があります。
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顔面の発達への影響
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口呼吸は顔の筋肉の発達にも影響を与えます。
常に口が開いている状態が続くと、顔の筋肉のバランスが崩れ、いわゆる「アデノイド顔貌」と呼ばれる特徴的な顔つきになることがあります。
このように、口呼吸は単に健康上の問題を引き起こすだけでなく、お子様の成長において、とても大切な、お口の成長と機能の発達を妨げる要因となるのです。
滑舌の悪さは自然に治る?
子どもの滑舌の悪さは、成長とともに自然に治る場合もあります。特に、3歳頃までは発音の未熟さが見られることが多く、成長とともに徐々に改善していくことが一般的です。
しかし、以下のような場合は、自然に治る可能性は低く、専門家によるトレーニングが必要です。
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5歳を過ぎても改善が見られない場合
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5歳頃までに、ほとんどの子どもは正しい発音を習得します。
そのため、5歳を過ぎても特定の音を正しく発音できない場合は、専門的なトレーニングが必要となる可能性が高いです。
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特定の音の発音が難しい場合
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サ行、タ行、ラ行などは、舌の複雑な動きが必要なため、子どもにとって難しい発音です。
これらの音の発音が特に難しい場合は、専門家による指導を受けることで、よりスムーズな改善が期待できます。
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発音に加えて、言葉の発達が遅れている場合
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発音だけでなく、言葉の理解や表現にも遅れが見られる場合は、言語発達全体の問題である可能性があります。
この場合は、言語聴覚士など専門家による評価と、適切なトレーニングが必要です。
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構音障害の可能性
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構音障害とは、発音に必要な筋肉や神経の機能に問題がある状態です。
構音障害は、自然に治ることはほとんどなく、専門的な治療が必要です。
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舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)
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舌小帯短縮症は、舌の裏側にある舌小帯が短く、舌の動きが制限される状態です。
舌小帯短縮症の場合、手術が必要になることもあります。
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子どもの滑舌の悪さは、原因によって適切な対応が異なります。気になる場合は、早めに専門家に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。
いびきは子どもの睡眠不足のサイン?
子どものいびきは、睡眠時無呼吸症候群のサインである可能性があります。睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まる病気で、子どもの成長や発達に悪影響を及ぼす可能性があります。
いびき以外にも、以下のような症状が見られる場合は、早めに専門医に相談しましょう。
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日中の眠気や集中力の低下
睡眠不足により、日中の活動に支障が出る場合があります。
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夜間の頻繁な寝返りや寝汗
睡眠の質が低下しているサインです。
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起床時の頭痛や倦怠感
睡眠中に十分な酸素が取り込めていない可能性があります。
矯正はいつから始める?
小児矯正は、お子さんの成長に合わせて適切なタイミングで始めることが大切です。一般的には、以下の3つの時期に分けて考えられます。
- 第一期治療(3歳~6歳頃) : 乳歯列期に行う矯正治療で、顎の成長を促し、永久歯が生えるスペースを確保します。
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第二期治療(6歳~12歳頃) : 混合歯列期に行う矯正治療で、永久歯が生え揃うスペースを確保し、歯並びや噛み合わせを整えます。 - ㅤㅤㅤㅤ
第三期治療(12歳以降) : 永久歯列期に行う矯正治療で、本格的な矯正装置を用いて、歯並びや噛み合わせを整えます。
小児MFTは、これらの矯正治療と並行して行うことで、より高い効果が期待できます。
伊丹とく歯科の小児MFT
当院では、お子さん一人ひとりの状態に合わせて、専門の歯科医師と歯科衛生士が小児MFTを行います。トレーニングは、遊びを取り入れながら楽しく行えるため、お子さんも無理なく続けられます。
まとめ
お子さんの口呼吸、滑舌、いびきは、放置すると将来の歯並びや健康に悪影響を及ぼす可能性があります。気になる症状があれば、早めに当院までご相談ください。
ページ監修医師
徳田進之介
兵庫県伊丹市・新伊丹駅から徒歩3分の「伊丹とく歯科」院長。
患者様一人ひとりに寄り添い、納得いただけるまで丁寧に説明し、高品質な治療を提供することを大切にしています。
特に 「しっかり噛める」「長く快適に使える」 義歯治療や、見た目の美しさと機能を両立した審美歯科 に力を入れています。既製品では満足できない方、ワンランク上の精密な治療を求める方に、最適な選択肢をご提案いたします。
「本当に自分に合う治療を受けたい」
そんな方のための歯科医院を目指しています。
医院情報
伊丹とく歯科
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