隠れた砂糖に要注意!意外な食品に潜むむし歯のワナ
- 2025年5月9日
- むし歯
「甘いものは控えているから大丈夫!」
そう思っている方も、もしかしたらむし歯のリスクに晒されているかもしれません。なぜなら、砂糖は私たちが想像する以上に、様々な食品に隠れているからです。
こんにちは、伊丹とく歯科 院長の徳田進之介です。
今回は、意外な食品に潜む砂糖と、それがむし歯や歯周病にどう影響するのかについて、専門的な知識を交えながら、親しみやすい言葉で解説していきます。この記事を読むことで、隠れた砂糖のワナから身を守り、健康な歯を維持するための一歩を踏み出せるはずです。
Contents
歯周病の静かな進行 細菌と炎症の隠れたつながり
むし歯と並んで、お口の健康を脅かすもう一つの大きな問題が歯周病です。
歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨などの組織が、細菌の感染によってゆっくりと破壊していく病気です。 初期の歯周病も、むし歯と同様に、自覚症状がほとんどありません。「最近、歯ぐきが少し腫れぼったいかな?」「歯磨きの時に少し血が出る気がする」といった些細な変化は見られるものの、痛みがないために多くの人は深刻に受け止めません。 しかし、この時期に細菌は歯と歯ぐきの間に潜り込み、炎症を引き起こしています。この炎症が慢性的に続くことで、歯ぐきは徐々に後退し、歯を支える骨も溶けていくのです。
さらに、近年では、歯周病と全身の病気との深い関連性も指摘されています。歯周病菌が血管を通じて全身に広がることで、糖尿病や心疾患、脳血管疾患などのリスクを高める可能性も示唆されているのです。 このように、静かに進行する歯周病の背景にも、実は私たちの日常的な食生活が深く関わっています。特に、細菌の活動を活発にする隠れた糖分の摂取は、歯周病の進行を間接的に強める可能性があるのです。 それでは、次に、私たちが意識しにくい 意外な食品に潜む砂糖たち が、どのように細菌の活動を助長し、お口の健康に影響を与えるのかを見ていきましょう。
砂糖と細菌の密接な関係
まず、むし歯がどのようにしてできるのか、その基本的なメカニズムから見ていきましょう。
お口の中には、様々な細菌が常に存在しています。これらの細菌の中には、食べ物に含まれる糖分を栄養源として酸を作り出すものがいます。この酸が、歯の表面にある硬いエナメル質を溶かすことで、むし歯が始まるのです。
つまり、砂糖を摂取する頻度や量が増えるほど、むし歯菌が酸を作り出す時間が増え、歯が溶かされるリスクが高まります。
意外な食品に潜む砂糖たち
甘いお菓子やジュースに砂糖がたくさん含まれていることは、多くの方がご存知でしょう。しかし、注意すべきは、一見甘くない食品にも砂糖が隠れている場合があるということです。以下に、意外な食品とその中に含まれる砂糖の例をいくつかご紹介します。
砂糖の代わりに人工甘味料が使用されている場合でも、酸性の性質を持つものが多く、歯のエナメル質を溶かす可能性があります。
運動時の水分補給に役立ちますが、エネルギー補給のために多くの糖分が含まれていることがあります。
健康的なイメージがありますが、飲みやすくするために砂糖や甘味料が添加されていることが多いです。
自然な甘さだけでなく、製品によっては砂糖やブドウ糖果糖液糖などが添加されていることがあります。
料理の風味を豊かにするために、砂糖やみりんなどが使用されていることがあります。
特に菓子パンだけでなく、食パンにも製造過程で砂糖が使用されていることがあります。
フルーツや甘味料が添加されているものが多くあります。
健康的な朝食のイメージがありますが、砂糖や水あめなどが含まれていることがあります。
これらの食品を日常的に摂取している方は、意識しないうちに多くの砂糖を口にしている可能性があるのです。
砂糖がむし歯と歯周病を引き起こすダブルパンチ
砂糖がむし歯の直接的な原因となることは既にご説明しましたが、実は歯周病にも間接的に影響を与える可能性があります。
過剰な糖分摂取は、血糖値を上昇させ、免疫機能を低下させることがあります。免疫力が低下すると、歯周病の原因となる細菌に対する抵抗力が弱まり、歯周病の進行を早める可能性があります。
また、砂糖を多く含む食事は、炎症を引き起こしやすいとも言われています。歯周病は歯ぐきの炎症が主な原因であるため、食生活が間接的に歯周病のリスクを高めることも考えられます。
今日から始める!お口の健康習慣
では、隠れた砂糖から身を守り、むし歯や歯周病を予防するためには、具体的にどのような対策を講じれば良いのでしょうか?
食品表示を注意深く 確認する習慣を
食品を購入する際には、成分表示を必ず確認し、砂糖やブドウ糖果糖液糖などの含有量に注意しましょう。
「無糖」や「甘さ控えめ」といった表示に惑わされず、実際に含まれている糖分の量を確認することが大切です。
摂取頻度とタイミングを意識する
甘いものを完全に避けるのが難しい場合でも、摂取する頻度を減らし、時間を決めるようにしましょう。
だらだらと長時間かけて食べるのは避け、食後すぐに歯磨きをする習慣をつけましょう。
バランスの取れた食生活を心がける
砂糖の多い食品だけでなく、栄養バランスの偏った食事は免疫力を低下させる可能性があります。
野菜やタンパク質、食物繊維などを積極的に摂取し、健康的な食生活を送りましょう。
丁寧な歯磨きとデンタルフロスの使用
毎食後の丁寧な歯磨きは、むし歯や歯周病予防の基本です。
歯ブラシだけでなく、歯と歯の間の汚れをしっかり除去するために、デンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。
定期的な歯科医院での 専門的な ケア
ご自身でのケアだけでは落としきれない歯垢や歯石は、むし歯や歯周病の原因となります。
当院では、歯科衛生士による専門的なクリーニングや、患者さん一人ひとりに合わせたブラッシング指導を行っています。
定期的なメンテナンスを受けることで、お口の健康を長期的に維持することができます。
まとめ
「もしかして、自分も隠れた砂糖をたくさん摂っているかも…」
「最近、歯ぐきが腫れている気がする…」
もし少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
ページ監修医師
徳田進之介
兵庫県伊丹市・新伊丹駅から徒歩3分の「伊丹とく歯科」院長。
患者様一人ひとりに寄り添い、納得いただけるまで丁寧に説明し、高品質な治療を提供することを大切にしています。
特に 「しっかり噛める」「長く快適に使える」 義歯治療や、見た目の美しさと機能を両立した審美歯科 に力を入れています。既製品では満足できない方、ワンランク上の精密な治療を求める方に、最適な選択肢をご提案いたします。
「本当に自分に合う治療を受けたい」
そんな方のための歯科医院を目指しています。
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