小児矯正プレオルソの特徴は?他の矯正法との違いを比較
お子様の歯並び、気になっていませんか?「うちの子、将来歯並びが悪くなるかも…」と心配されている親御さんは多いのではないでしょうか。
お子様の健やかな成長を願うなら、小児矯正について知っておくことはとても大切です。
近年、注目を集めている小児矯正のひとつに「プレオルソ」があります。プレオルソは、従来の矯正治療とは異なり、お子様の成長を利用した、痛みの少ない矯正方法です。
そして、プレオルソの効果を最大限に引き出すために欠かせないのが「MFT(口腔筋機能療法)」です。
この記事では、伊丹とく歯科が、プレオルソ矯正とMFTについて、その効果や違いをわかりやすく解説します。
お子様の歯並びに関する不安を解消し、健やかな成長をサポートするための情報が満載です。ぜひ最後までお読みください。
Contents
プレオルソ矯正とは?~顎の成長を優しくサポートする新しい矯正法~
プレオルソ矯正とは、主に3歳から12歳くらいのお子様を対象とした、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置を用いた治療法です。従来のワイヤー矯正のように、歯に直接力を加えて動かすのではなく、お子様自身の成長力を利用して、顎の骨の正しい成長を促し、歯並びや噛み合わせを自然な方向へと導きます。
プレオルソ装置は、柔らかいシリコン素材でできており、お子様にとって装着時の違和感が少なく、痛みもほとんどありません。日中1時間以上と就寝中に装着することで、口周りの筋肉や舌の正しい使い方を覚えさせ、不正な歯並びの原因となる癖(指しゃぶり、口呼吸、舌の突出など)の改善も期待できます。
プレオルソ矯正のメリット~お子様とご家族に優しい選択肢~
痛みが少ない、違和感が少ない
柔らかい素材でできているため、従来のワイヤー矯正のような強い痛みや金属製のブラケットによる違和感がほとんどありません。お子様が抵抗なく治療を受けやすいのが大きなメリットです。
取り外し可能で衛生的
食事や歯磨きの際には取り外せるため、食べ物が装置に挟まったり、歯磨きがしにくくなったりする心配がありません。常に清潔な状態を保つことができ、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。
成長を利用した自然な矯正
顎の骨が成長する力を利用して、無理なく歯並びを整えていきます。そのため、将来的な後戻りのリスクが比較的低いと言われています。
日常生活への影響が少ない
学校生活や習い事など、普段の生活にほとんど支障がありません。
虫歯のリスクが低い
取り外してしっかりと歯磨きができるため、矯正治療中に起こりがちな虫歯のリスクを抑えることができます。
早期治療によるメリット
早期に治療を開始することで、将来的に本格的な矯正治療が必要になる可能性を低くしたり、治療期間を短縮したりできる場合があります。
プレオルソ矯正のデメリット~理解しておきたい注意点~
効果に個人差がある
お子様の成長の度合いや、装置の装着時間、MFTへの取り組みなどによって、効果が現れるまでの期間や程度には個人差があります。
装着時間に制限がある
1日1時間以上の装着と、就寝中の装着が必須となります。お子様ご本人の協力と、ご家族のサポートが不可欠です。
適応年齢がある
主に、顎の成長が活発な5歳から10歳くらいまでのお子様が最適な対象となります。
すべての不正咬合に対応できるわけではない
プレオルソ矯正は、軽度から中程度の不正咬合に適しています。重度の不正咬合の場合は、他の矯正治療法が推奨されることがあります。
プレオルソ矯正の効果~歯並びだけではない、嬉しい変化~
顎の骨の成長を正常な方向へ促すことで、歯が生えるスペースを確保し、歯並びを改善します。
プレオルソ装置を使用することで、舌の位置が自然と正しい位置に誘導され、口周りの筋肉が鍛えられます。これにより、口呼吸から鼻呼吸へと改善され、睡眠の質の向上や、上気道炎の予防にも繋がります。
正しい舌の位置の習得
舌が正しい位置にあることは、歯並びだけでなく、発音や咀嚼、飲み込むといった機能にも大きく影響します。プレオルソ矯正は、舌の正しい位置を自然に習得させる効果があります。
上顎と下顎の成長のバランスを整えることで、顔全体のバランスが良くなることも期待できます。
MFT(口腔筋機能療法)とは?~プレオルソの効果を高めるためのトレーニング~
MFT(口腔筋機能療法)とは、舌、唇、頬など、お口周りの筋肉や機能を改善するためのトレーニングプログラムです。
プレオルソ矯正と並行して行うことで、より安定した矯正効果と、良好な口腔機能の獲得を目指します。
MFTの目的~健やかな口腔機能の発達をサポート~
正しい舌の位置の習得と維持
舌が正しい位置(上顎の前歯の裏側にあるスポット)に常に安静位を保つことは、正常な歯並びや呼吸、発音にとって非常に重要です。MFTでは、この正しい舌の位置を意識し、習慣化するためのトレーニングを行います。
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口周りの筋肉の強化とバランスの改善
唇や頬の筋肉を鍛えることで、口をしっかりと閉じることができ、口呼吸の改善に繋がります。また、これらの筋肉のバランスを整えることで、歯並びへの不必要な力を軽減します。
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正しい飲み込み方(嚥下)の習得
誤った飲み込み方(舌を前に突き出すなど)は、歯並びに悪影響を与えることがあります。MFTでは、舌や口周りの筋肉を正しく使い、スムーズな飲み込み方を習得するためのトレーニングを行います。
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口腔周囲の悪習癖の改善
指しゃぶりや舌を突き出す癖、唇を噛む癖などは、歯並びを悪くする原因となります。MFTを通じて、これらの悪習癖を意識的に改善していきます。
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プレオルソ矯正とMFTの違い~相乗効果でより良い結果へ~
プレオルソ矯正は、マウスピース型の装置を装着することで、主に歯並びや顎の骨の成長を物理的にサポートする治療法です。一方、MFTは、トレーニングを通じて、舌や口周りの筋肉の機能改善を促し、正しい口腔習慣を身につけることを目的としています。
例えるなら、プレオルソ矯正が「歯並びを整えるための道筋を作る」役割だとすれば、MFTは「その道筋をスムーズに進むためのエンジンやハンドルを操作する」役割と言えるでしょう。
つまり、プレオルソ矯正とMFTは、それぞれ異なるアプローチで口腔内の問題を改善しますが、互いに補完し合い、相乗効果を発揮することで、より高い矯正効果と、治療後の安定した状態の維持に繋がるのです。
伊丹とく歯科のプレオルソ矯正
伊丹とく歯科では、お子様の成長力を活かすプレオルソ矯正と、その効果を最大限に高めるMFT(口腔筋機能療法)に力を入れています。プレオルソは、痛みが少なく取り外し可能なマウスピース型装置で、お子様の負担を軽減しながら、顎の正しい成長と自然な歯並びへと導きます。さらに、MFTを併用することで、舌や口周りの筋肉を鍛え、口呼吸の改善や正しい飲み込みの習得をサポートし、後戻りのリスクを減らします。
まとめ
ページ監修医師
徳田進之介
兵庫県伊丹市・新伊丹駅から徒歩3分の「伊丹とく歯科」院長。
患者様一人ひとりに寄り添い、納得いただけるまで丁寧に説明し、高品質な治療を提供することを大切にしています。
特に 「しっかり噛める」「長く快適に使える」 義歯治療や、見た目の美しさと機能を両立した審美歯科 に力を入れています。既製品では満足できない方、ワンランク上の精密な治療を求める方に、最適な選択肢をご提案いたします。
「本当に自分に合う治療を受けたい」
そんな方のための歯科医院を目指しています。
医院情報
伊丹とく歯科
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