白い歯=健康な歯!医療ホワイトニングが“むし歯・歯周病”を防ぐ理由
- 2025年7月2日
- ホワイトニング
「ホワイトニング」と聞くと、歯を白くする「美容」のイメージが強いかもしれません。中には「歯に悪いのでは?」と心配される方もいらっしゃるでしょう。
しかし、近年の研究で、ホワイトニングは単に歯を白くするだけでなく、「むし歯予防」や「歯周病予防」にも寄与する、画期的なアプローチであることが明らかになってきました。それが「ホワイトニング・プリベンション」という概念です。
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Contents
「ホワイトニング・プリベンション」とは何か?
「ホワイトニング・プリベンション」は、患者さんの「歯を白くしたい」というニーズを入口としながら、口腔内環境そのものを改善し、長期的な口腔の健康維持を目指す考え方です。これは、主に以下のメカニズムによって効果を発揮します。
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1.歯周病原細菌・う蝕原因菌の減少
オフィスホワイトニング後には、歯周病の原因菌である「レッドコンプレックス(P. gingivalis, T. forsythia, T. denticola)」の数が大幅に減少することが示されています。
例えば、P. gingivalisはホワイトニング前には10.01%検出されたのに対し、ホワイトニング後には1.11%にまで減少しています。
う蝕の原因菌であるミュータンス菌の数も減少が確認されており、ホワイトニング前は0.90%であったのが、ホワイトニング後は0.10%に減少しています。
ホワイトニングに用いられる過酸化尿素などの薬剤には、1960年代から歯周病治療に用いられてきた経緯があり、抗菌作用を持つことが知られています。
これにより、単に歯を白くするだけでなく、歯周病の治療にも繋がるという可能性が示唆されています。
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2.歯質の再石灰化促進と脱灰抑制
ホワイトニング・プリベンションは、フッ化物などを併用することで、歯質の再石灰化を促進し、脱灰を抑制し、結晶性を改善する効果があると考えられています。これにより、歯が健康な状態を維持しやすくなります。
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臨床例から見る「ホワイトニング・プリベンション」の力
実際に、ホワイトニング・プリベンションが口腔内の健康維持に貢献した具体的な臨床例があります。
ある39歳の男性患者さんは、これまで他の歯科医院でメンテナンスを受けていたにもかかわらず、う蝕が再発することに悩んでいました。
この患者さんは、唾液の緩衝能が低く、う蝕原因菌の酸産生能が高いという、カリエスリスクが高い傾向にありました。
この患者さんにホワイトニングを勧めたところ、なんと2年経過後も新たなう蝕は発生せず、さらに12年後の口腔内写真でも良好な口腔環境が維持されていることが確認されました。
これは、ホワイトニングがう蝕予防に有効に働き、カリエスリスクの高い患者さんの口腔内管理の強力なツールとなり得ることを示唆しています。
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白い歯で自信あふれる笑顔へ!伊丹とく歯科のホワイトニング徹底ガイド
「もっと白い歯になりたいけど、どうすればいいか分からない…」そんなお悩みはありませんか?歯の色は、日々の生活や加齢で変化します。白い歯は、あなたの笑顔を輝かせ、若々しい印象を与えてくれます。
伊丹とく歯科では、安全で効果的なホワイトニングに関する情報を発信してきました。ここでは、特に読んでいただきたいコラムをまとめました。ぜひ、あなたの白い歯へのステップにお役立てください。
1.歯を白くするならどっち?伊丹市で人気の医療ホワイトニングと市販品・エステの違い
医療ホワイトニングとセルフホワイトニング、それぞれの特徴と選び方を詳しく解説。あなたにぴったりの方法を見つけましょう。
2.「高い」は誤解?伊丹とく歯科が解説する医療ホワイトニングの真のコストパフォーマンス
なぜ歯科医院で行う医療ホワイトニングが、結果的にコストパフォーマンスに優れているのか、その理由を詳しくご紹介します。
→記事を読む:見せかけの安さにご注意!医療ホワイトニングがコスパに優れる理由
3.白い歯を目指すつもりが逆効果に!DIYホワイトニングの危険性と正しい選び方
活性炭や重曹、メラミンスポンジなどを使ったDIYホワイトニングの危険性について、歯へのダメージやリスクを歯科医が徹底解説します。
→記事を読む:なぜ危険?YouTubeなどで紹介されるDIYホワイトニングに潜むリスク
4.ホワイトニングがむし歯・歯周病予防になる(ホワイトニングプリベンション)
白い歯を手に入れながら、むし歯や歯周病の予防にもつながる「ホワイトニングプリベンション」という新しい考え方をご紹介します。
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まとめ
多くの患者さんが抱く「ホワイトニングは歯に悪い」という誤解に対し、私たちは「ホワイトニング・プリベンション」という、歯を白くしながら口腔内を健康な状態に保つという魅力的な側面を伝えることができます。
患者さんの「歯を白くしたい」というニーズは、口腔ケアへのモチベーションを高める絶好の機会です。定期的なプロフェッショナルケアと、患者さん自身が行うセルフケアを組み合わせることで、歯周病やう蝕リスクの高い患者さんの口腔内管理を成功に導くツールとして、ホワイトニング・プリベンションは強く推奨されます。
そのためにも、まず私たち歯科医療従事者自身がホワイトニングを経験し、その効果を実感することが大切です。自身の経験が、患者さんへ自信を持ってホワイトニング・プリベンションを勧め、口腔内の健康へ導く第一歩となるでしょう。
ページ監修医師
徳田進之介
兵庫県伊丹市・新伊丹駅から徒歩3分の「伊丹とく歯科」院長。
患者様一人ひとりに寄り添い、納得いただけるまで丁寧に説明し、高品質な治療を提供することを大切にしています。
特に 「しっかり噛める」「長く快適に使える」 義歯治療や、見た目の美しさと機能を両立した審美歯科 に力を入れています。既製品では満足できない方、ワンランク上の精密な治療を求める方に、最適な選択肢をご提案いたします。
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そんな方のための歯科医院を目指しています。
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