「健康診断で心臓病のリスクを指摘された」「家族に心筋梗塞の既往歴がある」など、心臓の健康に不安を感じていませんか？

食事や運動に気をつけたり、禁煙を心がけたりする方は多いですが、もう一つ、非常に身近で重要な予防策があることをご存知でしょうか。それは、日々の歯磨きと歯周病のケアです。

実は歯周病と心臓病の間には、見過ごせない深い関係があります。一見、無関係に思えるお口の健康が、あなたの命を守るための鍵となるかもしれません。

このコラムでは、歯周病がどのようにして心臓病や動脈硬化のリスクを高めるのか、その驚くべきメカニズムについて詳しく解説します。

そして、伊丹とく歯科がどのように皆さまの命を守るためのサポートをしているのかをお伝えします。

 

歯周病と心臓病：見過ごせない密接な関係

1. なぜ歯周病菌が心臓病のリスクを高めるのか？

歯周病菌は、お口の中だけの問題ではありません。心臓病や脳梗塞の原因となる動脈硬化を進行させるリスクがあることが分かっています。

つまり、お口のケアが、命に関わる心臓病や脳梗塞のリスクを減らすことにもつながるのです。

 

2. 歯周病菌が引き起こす心臓への直接的な影響

また歯周病は、心臓病の中でも特にまれで重篤な病気である細菌性心内膜炎の原因にもなり得ます。

 

 

このように、歯周病は単に歯を失うだけでなく、心臓病という命に関わる病気のリスクを高めるという、非常に怖い側面を持っているのです。

 

 

伊丹とく歯科が提供する心臓病を考慮した治療

1. 全身状態を考慮した安全な治療計画

当院では、患者さんの安全を第一に考え、問診の際に持病や服用中の薬について詳しくお伺いしています。

特に心臓病の既往がある方や、心臓病の薬（血液をサラサラにする薬など）を服用されている方には、その全身状態を考慮した上で、より安全な歯の治療計画を立てます。

必要に応じて、主治医の先生と連携をとり、治療を進める場合もあります。

 

2. 歯科衛生士による専門的なPMTCの充実

歯周病を予防し、進行を食い止めるには、日々の丁寧な歯磨きと、歯科医院での専門的なクリーニングが不可欠です。

当院では、経験豊富な歯科衛生士が、専門機器を用いて歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石を徹底的に除去するPMTC（プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング）に力を入れています。

PMTCは、お口の中を清潔に保つだけでなく、歯周病菌の数を減らし、全身に与える影響を軽減する効果も期待できます。

定期的にこのPMTCを受けていただくことで、心臓病の予防にも繋がることをお伝えしています。

 

3. 徹底したセルフケア指導

毎日の歯磨きが歯周病予防の基本であることに変わりはありません。

しかし、正しい磨き方を知らないと、せっかくの努力も半減してしまいます。

当院の歯科衛生士は、患者さん一人ひとりの口腔内の状態に合わせて、最適なブラッシング方法や、歯間ブラシ、デンタルフロスの使い方を丁寧に指導します。

 

 

よくある質問（FAQ）と費用について

Q1. 歯周病の治療で心臓病のリスクは減らせますか？

A. はい。多くの研究で、歯周病治療を行うことで、心臓病や脳梗塞などの発症リスクが下がることが報告されています。

お口の中の炎症を抑えることが、全身の炎症を抑えることにつながるためです。

 

Q2. 歯周病は自覚症状がないと治療しなくてもいいですか？

A. いいえ。

歯周病は自覚症状がないまま進行することが多いため、歯磨きで出血したり、歯茎が腫れたりする前に歯科検診で早期発見・早期治療を行うことが非常に重要です。

 

 

 

 

コラムまとめ：歯周病が引き起こす「命の危機」

お口の炎症が全身を蝕む「負のスパイラル」について解説したシリーズです。

歯周病菌が全身の血管に侵入することで、いかに深刻な病気のリスクを高めるかをご理解いただけます。

• 歯周病の真実 →「歯茎の腫れ・出血は危険信号！全身の病気を招く「歯周病」の真実とは？」

• 糖尿病と歯周病 → 「糖尿病で「血糖値が下がらない」原因は歯周病かも？医科と連携する歯医者が解説」

• 心臓病と歯周病 → 「お口のケアが命を守る？歯周病が引き起こす心臓病・動脈硬化の真実」