入れ歯の「話しにくい」「発音しづらい」の解決策を新伊丹駅の歯医者が解説
- 2023年5月1日
- 入れ歯
こんにちは。新伊丹駅の歯医者、伊丹とく歯科院長の徳田です。
せっかく入れ歯を作ったのに「話しにくい・発音しづらい」という理由で家族や友人とうまく会話ができず、ストレスを感じている方も多いではないでしょうか。しかし、その入れ歯も工夫一つで話しにくさや発音のストレスを解消することができます。
今回は、入れ歯で話しにくい・発音しづらい原因や新伊丹駅の伊丹とく歯科の「喋りやすい・発音しやすい入れ歯」への取り組みをご紹介していきましょう。
入れ歯で話しにくい・喋りにくい原因
入れ歯を入れると話しにくい・喋りにくい場合、次の4つの原因が考えられます。
原因①入れ歯に慣れていない
入れ歯を入れてすぐは入れ歯がお口の中に馴染んでおらず、さらに舌が入れ歯に合わせた動きをまだ覚えきれていないため、以前のように話すのは難しくなります。
入れ歯の音は舌が入れ歯の歯(人工歯)や歯ぐき(床)に当たることで作られるため、この位置を舌が覚えるまではどうしても発音に違和感が生じやすくなります。
入れ歯に早く慣れるためには?
少し億劫に感じても「積極的にお話すること」が改善の近道です。発音しにくい音を練習することで、舌や口は次第に正常な動きを取り戻します。
新伊丹駅の伊丹とく歯科では、発音のトレーニング法についても細かく指導を行っています。
原因②下の入れ歯が厚い・フチが長い
下の入れ歯が厚い、もしくは人工歯が舌側に寄り過ぎていると舌のスペースが狭くなり、それが「喋りみくさ」や「飲み込みにくさ」につながってしまいます。
さらに、舌側のフチが長すぎる入れ歯も舌の運動を邪魔してしまうため、会話がしづらくなります。
原因③入れ歯がお口に合っていない
入れ歯がお口にピタッと合っていないと、入れ歯が動かないようにお口や舌に余計な力が入ってしまい、会話がしづらくなります。
また、入れ歯と歯ぐきの間にすき間があると、すき間から空気が漏れて発音に影響する場合があります。
原因④入れ歯の噛み合わせの高さ(咬合高径)が合っていない
入れ歯の噛み合わせが高すぎると、少し話をしただけでも歯が当たって話しにくくなります。
反対に噛み合わせが低すぎると、お口のスペースが狭くなって舌が動かしにくくなり、喋りづらくなります。
入れ歯には言いにくい・発音しにくい言葉がある
入れ歯は上記の原因のほかにも、形態の問題からある次の言葉が発音しにくくなる傾向があります。
「サ行」と「タ行」
サ行やタ行は「歯茎音(しけいおん)」と呼ばれ、正しい発音には前歯の位置、さらに上の前歯の裏側の歯ぐきの形態が大きく関係しています。
入れ歯を入れるとサ行やタ行が発音しにくい場合は、前歯の位置や歯ぐきの形を変えてあげることで発音のしにくさが解消されます。
「カ行」と「ン」
サ行・タ行の次に発音しにくくなるのは、「カ行」や「ン」の発音です。
これには上の入れ歯の後縁部(喉に近いフチの部分)の厚みが関係しており、厚みを調整することで発音のしづらさが解消できます。
【新伊丹駅の伊丹とく歯科のこだわり】話しやすい・喋りやすい入れ歯を作るためには?
新伊丹駅の伊丹とく歯科では入れ歯でも話しやすく、会話が楽しめる様々な工夫や対策を行っています。少し専門的なお話も含みますが、入れ歯の喋りにくさや不快感でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
対策①お口のスペースを広げ、舌の居心地を良くする工夫
入れ歯で話しにくくなる大きな要因の1つは、入れ歯によって舌のスペースが狭くなって動かしにくくなることです。
そこで、新伊丹駅の伊丹とく歯科では「入れ歯の歯ぐきの部分(床)や人工歯を削る」あるいは「人工歯の並ぶ位置」を工夫して下のスペースを可能な限り広げていきます。
下顎の入れ歯は臼歯部の舌側咬頭が「パウンドライン(Pound’s line)」という線よりも内側に位置すると舌のスペースが狭くなり、発音に支障がでてしまいます。したがって、パウンドライン内に臼歯の舌側咬頭が並ぶように設定していきます。
対策②舌の運動を邪魔しない入れ歯に仕上げる
舌の動きを滑らかにするためには、入れ歯の形態にも工夫が必要です。入れ歯のフチが長すぎる場合は舌の動きを邪魔しないとこまで短く調整すると、話しやすくなります。
さらに、新伊丹駅の伊丹とく歯科では入れ歯の型どりの際に「機能印象」という方法で実際に舌を動かしてもらいながら歯型をお取りしていきます。この方法で型どりをすると、完成した入れ歯が長すぎるということがほとんどありません。
さらに、機能印象は実際に舌が動いている範囲がわかるだけでなく、舌が動くスペースも把握できるため、違和感の少ない入れ歯に仕上がります。
機能印象はお口の動きを再現した型どりの方法です。型どりの際に「ものを食べる」「お口を開ける」「発音する」などの動作を患者さんに行っていただき、その動きを入れ歯に反映していきます。
対策③言いにくい・発音しづらい言葉への対応(パラトグラム法)
新伊丹駅の伊丹とく歯科では入れ歯をお作りする際に「パラトグラム法」という検査で、発音しづらい音や舌の当たり方なども詳しく調べていきます。
また、入れ歯の試適(仮合わせ)の際には実際にお話しをしていただき、発音しにくい言葉がないかを確認したうえで入れ歯を完成させていきます。
これにより、出来上がった入れ歯が発音しにくいということはほとんどありません。
パラトグラム法は入れ歯作製時に行う発語機能の検査です。入れ歯の口蓋面に薄くワセリンを塗り、そこへアルジネート印象材の粉末を散布して発語の際の舌の接触関係を調べていきます。この検査は歯茎音や硬口蓋音、軟口蓋音の発音改善に有効です。
※画像引用:テーマパーク8020 日本歯科医師会
まとめ|入れ歯のお困りごとは「入れ歯専用治療室」のある伊丹とく歯科にご相談ください
今回まで数回にわけ、入れ歯に関するお悩みの原因や解決法について解説してきました。
【過去の入れ歯コラム】
・【新伊丹駅の歯医者が解説】入れ歯はなぜ痛い?痛みの場面ごとの原因と対処法
・【新伊丹駅】外れる・落ちる入れ歯はもうイヤ! 原因別の対処法を歯科医が解説
・【新伊丹駅の歯医者が解説】入れ歯でも「見た目」を若々しく綺麗に見せるポイントとは?
これまでの入れ歯コラムでもご紹介してきたように、当院では入れ歯の治療に力を入れ、入れ歯でも快適に過ごす様々な取り組みや工夫を行っております。
入れ歯のお悩みやお困りごとは、新伊丹駅の伊丹とく歯科にお気軽にご相談ください。